故障の比較的少ないＶＯＬＶＯですが、定期的にメンテナンスを行っていない車だと一度の整備が高額となります。
オークションなんかで安く買ってしまった方に多いのですが、中古の外車って本当にお金かかりますよ！そこんとこ覚悟しましょうね！
以下のレポは中古でＶＯＬＶＯ Ｖ７０ １０万キロオーバーを購入した方から定期点検を依頼された時のものです。
オーナーさん曰く「調子はいい」ということでしたが・・・・・・
私、ＶＯＬＶＯのエンジンルームを開けたらココを見ます。アッパーのマウントブッシュです。思い切りちぎれていました、アンカレジとも呼ばれます。
画像のような特殊工具を使ってブッシュのみ交換しました。前期型のこのタイプのエンジンはブッシュだけの供給がありますので部品代は安いのですが、ディーラーさんだとブラケット（ブッシュを固定している土台）の脱着工賃がかかります。私は特殊工具を使うのでブラケットを外さずにブッシュのみを車載状態で交換します。後期型のエンジンはブラケット一体型のマウントでこちらは交換が簡単です。
続いてリフトアップしてタイヤを手で左右に振って見ます。ガタガタです＾＾；
ロアアームのボールジョイントのガタです。左右とも大きなガタがありました。
どこが調子いいのやら・・・・・
ジョイントのみの交換は不可ですのでアームＡｓｓｙ交換となりました。ボルボはココとタイロッド自体のガタが多いです。
可変バルタイ機構がないボルボのエンジンはタイベル交換が楽チンです。
ついでにウォーターポンプも交換。
ただ、このＡＩＳＩＮのポンプはさすがに漏れません。一応若干ガタがあったので交換。
テンションダンパーもＡＩＳＩＮです。テンションプーリーとアイドラプーリーも交換。
ココ（北海道）で乗るなら下廻りに防錆ペイントをしましょう。冬乗るなら融雪剤と戦わなければなりません。
終了です。
日常点検をしてから以上の作業をしました。部品代と工賃を入れると結構な金額でしたが、オーナーさんも大変満足しておられました。
