トラブル2!!
前回、油圧低下によりラッシュアジャスターから異音発生。更に音が消えない為、ラッシュ交換・・・・。
その原因がオイルクーラーだったと述べました。油圧低下の原因は間違い無くオイルクーラーでした。
オイルクーラーを除去し、ラッシュも新品。これで良し!と思いました。
しかし・・・・・・・・・。
実は、最初の異音発生から続いていたタペット音のようなものが消えていない事に気がついていました。
ラッシュアジャスターを交換すると多少は静かになりました。でもなんか違う。

異音発生の経緯は以下の通り

オイルクーラー取付

約200走行後、タペット音が聞こえ始める
(始動直後の「カチカチ」音」)

何も知らずにヘッド加工(笑)

ヘッド加工中にラッシュアジャスターの4番吸気側3個の不良が見つかりラッシュ交換。
(原因が油圧低下によるもの→オイルクーラーだと判断しオイルクーラー除去)

ヘッド加工を終えて試運転中、タペット音再発。
(ラッシュ点検。今度は4番の1個と3番吸気側の2個が不良の為交換

異音はかなり解消された。が、ヘッドをフルオーバーした感じがしない程、カム廻りが怪しい。

それから一年・・・・・・・(爆)

とうとう悪の正体を突き止めました。
これをごらん有れ!!!!!(良く見て欲しいので画質を落としていません)

これは4番。

これは3番。

これが2番。

出たよおい!(笑)これが1番!
そうです。原因はカムシャフトだったのです。4番から順に酷くなっているのは、ラッシュを交換することで
クリアランスが多少は保たれていたからでしょう。ラッシュを交換しなかった1、2番は酷く減っています。
普通、カムシャフトの磨耗はカム山が削れて段々丸くなっていくものです。
でも、この磨耗の状態は違います。

タペット音が消えなかった根本的な原因。それはカムシャフトにあったようです。
(もちろん、純正カムではありません。これはハイカムです)
しかし、改造履歴には書いておりませんが、私がこのカムシャフトを取り付けて約5000キロは異音は全く問題無く、
オイルクーラーを取り付けた直後に異音が発生したのは確かです。
油圧低下によってカムシャフトにダメージを与えたと考える事もできますし、
油圧低下ではなく、オイルクーラーを取り付ける時既にカムの磨耗が進行していたとも考えられます。

私の見解はオイルクーラーは油圧低下を間違い無く招くという事。
そして今回のハイカムは確かに効果的ではあったにしても、商品としてはあまりにも寿命が短く、
一般的ではなかったという事です。

今回のラッシュとカムの異音は吸気側だけで発生したものです。
排気側(これまたハイカム)は磨耗は全くありませんでした。


修理と試運転

カムを純正品に替え、ダメージを負っているラッシュアジャスターを点検。
1番2個、2番3個が不良となっており、交換。
エンジン音を聞いてびっくり!!!!
カム廻りの音が一年ぶりに消え、私は初めてチューニングヘッド本来のエンジン音を聞いたのです(笑)
ヘッド加工後から既にタペットクリアランスを不均一であったのでしょう、今回の修理後のカム廻りから聞こえる
滑らかな音を聞いて、私は少年のように喜びました^^
カムを吸気側だけ戻し、排気側は(まだ懲りずに)ハイカムという事で、
アイドリング時の排気音もかなり小さくなりました。

運転すると更にドッカンターボになってました^^;これを承知で排気側を残したのですけど。

しかし、やはりヘッドチューニングの効果は絶大です。
上でのパワーは凄いです。ハイカムで無くともレッドゾーンまでストレスが全くありません。
ヘッドチューニングやってよかったと再認識してしまいました。

チャンチャン♪




おまけとして・・・・・。

タペット異音に悩んでいた一年間、お世話になった方々を紹介します。

ミリテック
(効果は確かにありました。が、遅行性とは書いてあるものの、最初の100キロだけ効果が出ました)

オイルトリートメントブラック
(効果無し)

なんとかチタンコート
(効果無し。某ショップでこれを入れた後、オイル交換を依頼。抜いた廃油を見て「帝王さん!廃油に水が混じってたよ!」
って言われました(笑)この添加剤は白いので微妙な色の廃油になるようです。)

ワコーズの添加剤
(効果有り。これは凄かった。正直言ってこの効果で音がかなり小さくなり、これでいいかなと思ってしまいました)



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