ワーゲン アウディ
1.8T 20V
カムシャフト交換
まず、何をするのかというとクランクを回せるか確認する。これが凄く重要。 ジャッキアップし、フロントタイヤ下にブロック。 リフトアップ状態にしシートを敷いた。事故現場のようだ・・・・。
B5は上からクランクを回すのが難しい。不可能ではないのだけど、この作業には何度もクランクを回す必要があるので出来るだけ回しやすいように面倒でもアンダーカバーを外し、下からクランクを回せる環境を作る。
さあ、始めましょう。
下からクランクを回し(19mm12ポイント)クランクプーリーをカバーのマークに合わせる。
カムスプロケットの位置。 ま、大体合ってる。 新しいベルトの場合、このようにプーリーが少し進む位置にあるはず。
なんやかんやでカムシャフト外しました(笑)
この日は時間がなかったので撮影せず一気に外す作業だけ終わらせました。 タイミングベルトを外すのが少し大変かも。 8mm六角をテンションプーリーの穴に入れ、左方向へゆっくり時間をかけて力をいれていくとテンショナーダンパーが縮みます。そこでダンパーにピンを挿入し固定。この状態でベルトが外れるはずなのですが、新品ベルトなのできつくて外れず。 結局、ベルトがかかったままスプロケットごと外しました。
ユーロスペックのカムシャフトの撤去完了。
参考までに左が純正、右が今回撤去したeurospec製ハイカム。 中華の偽物ハイカムではない事がわかる。赤い矢印部分を見てわかるように凄い太い(笑)
作用角もリフト量も段違いなのが良くわかる(青い〇部分)。 eurospecの製品は初期のカムシャフトの評判が本当に良くなかったが、外して見てわかったけどこれは全く違うと思う。充分な性能と品質だと思う。 磨耗もほとんどしていないので必要な方がいれば安く譲ります。 1.8T20VであればB6でもTTでも適合します(ベルトのかかるスプロケットを入れ替えるだけ)。
ここで折り返し。
昔なら頭の中にAEBのエンジンなら締め付けトルクは暗記していましたが、脳梗塞後から記憶が少し欠損しているので一応マニュアル片手に作業です。
EX側から組みます。タペット、カムシャフトの摺動部分にアッセンブリペーストを塗布し、チェーンとカムシールを取り付けた状態のカムシャフトをアイマークを合わせてヘッドに置きます。キャップを分散して締め付けていきます。スプロケットとベルトを取り付けます。
続いてIN側。 テンショナーと同時にカムをヘッドに置きます。
EX側カムの切り欠きをキャップに合わせる(黄色〇)。その状態で黄色矢印部分を「1」とする。水色の部分と間違っている車が多いが、黄色が「1」です。
IN側。 EX側同様に切り欠きをキャップに合わせたら(黄色〇)、そのまま黄色矢印部分を最終点とする。
EX側の「1」〜IN側の「最終点」まで16個にする。
1.8Tで調子の悪いものはここが間違っている。あともう一点。
先ほども書いてますが、カムカバーのTDCマークとカムのアイマークは青で合わせる方が多い。クランクを回してクランク側をTDCマークに合わせるとギリギリ青い線の部分が合うから。しかし、正解は緑の部分。 要は少しカムが進んでいる状態が正解。 ベルトが伸びてくるとスプロケは左回転方向へ動く。そうすると丁度良くなる。 これはゴルフ2時代と一緒の考え方。
と言いながら、最終的に手でクランクを何度も回している時に自分も一コマズレていて直しました(笑)
おまけ。 液ガスはあまり使わないけど、前部キャップのこの部分(黒いの)と
テンショナーガスケットには塗布してください。
できれば液ガスは高価ではありますが、ワーゲン純正がお勧め。
あとはカムカバーを戻してイグニッションコイルを付けたら終わり。
当たり前ですが、エンジンは一発で始動しました。
次回はアイドリングの空燃比セッティングです。
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私もそうだったのですがAGAであれば治ります。
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