ハイエースは
必ず防錆処理を!
 

※塗装後の画像はありません。


ハイエースの防錆(ぼうせい)加工です。
北海道で国産車を使う場合は必ず何かしらの錆対策を行ってください。とくにハイエース!ハイエースはある意味高級車であり働く車です。必ず下廻りの錆対策は行って長く乗ってください。

今回、私が依頼を承けたハイエースは走行1万キロちょい。道外使用の綺麗な個体でした。対策は基本的に錆びる前です。


スチーム洗浄後、乾燥させながら養生を始めます。この養生どれだけ時間をかけられるかで仕上がりが決まります。

完全な養生をすることで、ガンガン吹き付けられます。画像はボディカバーをかける前の処理。下から上へ塗料を吹き付ける際に隙間から上へ入り込んで、せっかくかけたボディカバーの中へ侵入するのを防いでいます。あらゆる隙間を塞いでからボディカバーをかけるわけです。最初にボディカバーをかけるのが普通なのですが、私は違います。中途半端な養生は気を遣って塗装する分、効率も悪く塗装もはみ出たりボディとバンパーの隙間からボディ外板への付着、塗装がエンジンの排気側へ侵入して悪臭の原因になったりします。

このハイエースは最終ですが、フェンダーライナーがないのでフェンダー内部はすべて塗装しなくてはいけません。



シャシブラック(トヨタ系で謂うパスター)でも良いのですが塗膜が薄いので塩カリだらけの道内を走る場合には弱すぎます。下から見ればわかりますが、鉄部分が多すぎるので、せっかくペイントするのなら一気に固い塗膜で覆ってしまった方が良いのです。

下回りも部分的に養生しています。なので作業は一日かかります。機材やブース、養生する工具や資材がすべて揃っていても1日かけないと無理です。


マフラー後部は外しています。
スペアタイヤも当然外し、覆っているカバー類はできるだけ外してフロアも見える部分は全て塗装。

ここ。融雪剤が溜まりやすいんです。普段、欧州車しかみていないので「これはやばいでしょ」という部分。ドイツ車やボルボなどは跳ね上げる部分にはカバーがあります。ここは一度薄く仕上げてからオーバーペイントぎみに塗装するしかないです。


ここは全体的にペイントしますが、フロアのすべての穴には”マルチワックス”という防錆剤を噴霧します。これによって中からの腐食も抑えます。

これが私が使っているマルチワックススプレー。下回りだけでなくドア内部やフェンダー内部などの中空部分に噴射します。



防錆で使用するペイントはエンドックスというゴム系のコート剤です。鉄道やバスなどでも使用されるもの。スプレーではなく、エアガンで吹き付けるので強烈に食い付きます。

エンドックス施工にはこれが必要です。これに上の塗料をセットし、エアホースを繋いで塗装します。

個人でDIYで行う場合はこちら。

これは重要なのですが、防錆にも色々あって、車検時に行うシャシブラック、ノックスドールなどがあります。が、あくまで錆の発生を抑えるだけです。錆びないアンダーコート塗装はありません。あくまで予防、やらないよりやったほうがいい・・という考えが正解です。


北海道でエンドックス施工を依頼する場合は札幌にあるジャパントレーディングという店が良いです。この店のエンドックス施工の良いところは作業は整備の片手間に行うのではなく、エンドックスであっても作業するメカニックの納得がいくまで徹底的に施工してくれるところ。作業終了後もライトをつかったりしながら塗り忘れや塗膜が薄い部分補修していきます「ハイエースを施工した人にお願いしたい」と言えばきれいにやってくれると思います(笑)


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私もそうだったのですがAGAであれば治ります。
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