BMWの電子シフト。 これ結構壊れます。構造上というか製造上というか。 症状としては以下があります。 ○ インジケーターが表示されなくなる ○ Dレンジに入らない、一度リバースに入れると入る ○ リバースに入らない ○ マニュアルモードに入らない ○ 横のUNLOCKスイッチが効かない などなど。 電子シフトといっても単なるスイッチであってガチャガチャ動くけど実際は機械的に何かと繋がっているわけではない。だからまず「スイッチ」を修理すればよい。ブレーキスイッチやモジュール、ミッション本体など他の不具合の可能性もあるがまずは見えるところを修理する。これが鉄則。ディーラーだといきなり電子シフトを交換するが、これまた高額で工賃合わせて10万近い出費となる。 いきなり修理中の画像でごめんなさい。 まずシフト周りのカバーを上に外す。ほとんどの車種はビスなどで固定ではなく、はまっているだけ。 シフトから下部の黒いボックスまで平状の配線がある。12本前後並んだ配線。原因はこの配線のどこかの断線がほとんど。 よーく見ると折れ曲がった部分があるはず(上に書いた製造上というのがこれ)。 折れ曲がった部分は抵抗が増してしまい熱をもつ。熱を持つと配線が焼けて硬化する。覆っている被覆は柔軟性があるから動く。動くと中の硬化した配線が断線する。 従って断線している部分は周囲も断線している場合も多い。 目を凝らしてみると明らかに折れ曲がっている部分があるはず。症状が出ているときに、その部分を揺らしてみて。 症状が一時的に直るかトドメをさすか、どちらかになるはず(笑) 上の画像は修理中のもの。私はものの30分くらいで修理する。かかる費用は熱収縮チューブの千円くらい。 整備工場、または自力で直す勇敢な素人メカニック向けにアドバイス。 この修理はビビることはない。用意するものは剃刀、熱収縮チューブ、ニッパー、半田ゴテ。 まず、シフトは触らず、シフト下のカバーを上に外す。スカートをめくったままの状態みたいな。 配線が見える。症状が出ている車両は配線に必ず「折れ」がある。折れの中の断線はほとんど目視でわかる。平状の配線は凄く細いので、断線している部分だけを周囲と分離する。そこで剃刀で慎重に配線を分離、被覆を少し剥く。 熱収縮チューブをかましてから配線を半田ゴテで結線する。収縮チューブで保護して終了。 経験上、シフト本体の故障や下部のボックス内で故障している場合、お茶かジュースか何か溢した場合であってほとんど配線の断線。 配線の断線であっても故障コード(フォルトメモリー)は「電子シフトなんちゃらかんちゃら」といった大げさなものが出る(笑) ディーラーではこの故障コードを確認すると分解もクソもなく「電子シフトASSY交換」の見積もりを出す。 個人的にこんな故障で10万円も出すならタイヤでも買ってくださいなって感じだ。 すいません。あんまり詳しく書くと色んなトコから苦情が来るんです。詳しく聞きたい方は(整備工場の方も勿論OK)メールくださいね。 #BMW #電子シフト故障 #シフト動かない #シフト入らない #マニュアルモード
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