アウディB6クワトロのお客さんからTELにて修理依頼。「メーター内のシフトインジケーターが点滅していて変速がおかしい」という。DSGでもないのに珍しいなと。お客さんは先にディーラーにも問い合わせしたらしく、「ミッション内部のメカトロ交換になります、高額修理になります、あんたの車は古いでしょ、のりかえでしょ、普通は」みたいな事を言われたらしい。それでディーラーの対応にブチ切れてこちらに来た・・・。
そして来店。
メーター内のシフトインジケーター、全く点滅してない・・・。症状が出ないので放置し、完全に車が冷え切った所でエンジンを始動するとインジケーターがチラついた。点滅じゃなくて”チラつき”。まるでメーター自体が壊れているような感じ。ただ、シフトインジケーター以外は問題ない。改めてお客さんに確認すると点滅じゃなくてチラつきらしい。点滅言うたやないか!と思ったけど、お客さんだから仕方ない。当初は自分もディーラーの見解どおりミッション内部故障とか高額修理を妄想してたが、これは違う。
ココを開ける。引っ張るだけ。シフトノブは外さない。
そうすると内部にこんな基盤がある。これを交換して終了。
以上。
工賃3000円+テスター診断料2000円+部費代。
私が愛用するテスターです。輸入車を扱う整備工場さんサンデーメカニックさんは絶対買うべき。 主要な輸入車の故障診断・エラー消去・ライブデータ他が可能。
ま、しかしディーラーも馬鹿だなと。こうやって客を離してしまう。ディーラーだから売ってナンボ。古い車はリスクがあるからやりたくない。乗り換えて欲しい。それはわかるんだけど。
今回はディーラーの電話対応がまずかったな。「一度お車を拝見させて頂きたいのですが・・・」みたいな事を言っていればお客さんは間違いなく、うちのような町工場ではなくディーラーに行っていたと思う。接客によっては乗り換えたかも知れない。ディーラーのフロントはメカ上がりか、営業から降りてきた●●が多いので仕方ないけど。
ちなみに、B6のA4でシフトインジケーターが本当に点滅している場合。
FFであればCVT内部のメカトロ交換、クワトロは滅多に壊れないけどトルクコンバーター自体が損傷してしまうケースもある。