今回はS4のコンプレッサー脱着の貴重な画像です。国内ではココまでの画像は現在、他にありません。チャレンジする方は参考にしてください。

アウディB6のS4です。小さなA4のボディにV8(4.2リッター)エンジンがギュウギュウに詰め込まれています。今回はエアコンのコンプレッサー交換です。バラバラになるので覚悟を決めて作業してください(笑)

エンジンルームを開けてもこんな感じ。この車はベルトを使っているのはオルタネーターのみ。タイミングはチェーン駆動で後方(ミッション側)にあります。エアコンとパワステはシャフト駆動でこれは後で書きます・・・・。

これが今回交換するコンプレッサーがあるだろう場所です(笑) この車、エアコンコンプレッサーは真上からも下からも見えません。とんでもない場所にあります。作業していると大変過ぎて逆に笑えてきます。

コンプレッサー捜索開始です。 ヘッドライトを外してから左右のインナーライナー、バンパーを外します。ハーネスは少ないのですが位置を見て考えて外しましょう。 コアサポート側にほとんどのハーネスが付いているので、コアサポートと車体間は数本のカプラーだけで分離します。とにかくどんどん分解します。

コアサポートを外すにはラジエターホース上下、ATクーラーホース2本(車両右側)、パワステクーラーホース2本(車両左側)を外します。 そしてここまでバラします。 ミッションジャッキ準備。左側のエンジンマウントを外すためです。上からハンガーで吊ってもOKです。ラジエターもAT,パワステクーラーも外すので液体物も結構抜けます。配管、配線の位置関係を記憶しながら分解してやっとエンジンが見えます。

画像の中央、お尻を見せているのが今回交換するエアコンコンプレッサーです。左バンク下、エキマニ直下にあります。壊れて当然です(笑) 只でさえ熱の逃げ場がないエンジンルーム、さらにエンジンで一番高温な場所にあります。真夏の渋滞にはまれば相当な負荷がかかるはずで、都心部で毎日使えば数万キロで壊れるでしょう。ネットで今回の修理を検索してもほとんど画像が出てこないのは台数が少ないこともありますが、ほとんどディーラーさんでの作業だからです。保障期間内だった当時、エアコンが壊れて無償でコンプレッサーを交換したという情報も沢山でてくるのでやはり故障しやすいのだと思います。

画像ではコンプレッサーが後ろ向きに付いています。どうやって駆動しているのか?

これはエンジンの横から見た感じ。コンプレッサーにシャフトが連結されています。エンジン後方からシャフトによってコンプレッサーが動いている仕組みです。

コンプレッサーを外すとこんな感じ。

後方からシャフトが出ています。ご覧のように真上にエキマニが(笑)
ここのシャフトとコンプレッサーを分離するのが大変かも知れません。エラく固くしまっているのです。逆ねじではなく、正ねじなのですが、普通のスパナでは無理かも知れません。

これがコンプレッサー。外す時に手前に抜くのですが、少しコツがあります。それを知らないと周辺をさらにバラバラにしてしまうでしょう。

シャフトが付く部分。 共振を抑えるためにダンパーになっています。凝りに凝った構造です。

コンプレッサー交換後はエアコンは寒いくらいに冷えるようになりました。当たり前ですが。こんなに分解して直らなかったらシャレになりません。普通の車だとエアコンが効かない場合、コンプレッサーが繋がっている(動いている)のか判断するにはクラッチを見て聞いて判断できますが、この車にはクラッチが無いのでわかりません。それ以前に本体が見えませんが・・。 ガス圧は普通のゲージ、内部動作に関してはVAGなどのテスターで判断します。コンプレッサートルク、冷媒プレッシャー、エバポ温度、バルブの作動など。 


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私もそうだったのですがAGAであれば治ります。