034 motorsports
 PCV Check Valve

このページを作ろう、作ろうと数年前から考えていたのに忘れてました。1.8Tにお乗りのパワー重視の帝王さんみたいな方。申し訳ない、実は非常に重要なページです。よ〜くごらん頂いてすぐにマネして実行くしてださい。

1.8T AEBで言えばインマニの下にエンジンブロックからエアクリーナー、そしてインマニへと分岐しているベンチレーションホースの内部に隠されているPCVのチェックバルブです。ホースの中にあるので外側からは見えません。 このバルブがブーストアップのチューニングにおいて、非常に重要な役割をしています。そして、1.8Tの構造を全く理解せず、このパーツの破損に気が付かずにチューニングを行っているアホなショップもありますので要注意なのです。

こんな感じでワンウェイバルブになってます。


中に柔らかいスプリングが入っていて、プラスチックのペラペラした弁(バルブの蓋)が動く構造ですね。負圧にスプリングが負けて縮まっている状態から、ブーストが立ち上がって正圧になると弁が閉じます。 故障するとどうなるのか?というと本体にクラックが入ったり、弁が割れたり、内部の損傷で弁がズレて動かなくなり、開きっぱなしとなります。つまりはブーストが漏れていくのです。で、漏れるとどうなるか?漏れたブースト圧はクランクケースに流れます。流れるとクランク内圧が上がってピストンのフリクションロスにより、パワーが落ちます。このバルブの存在を知らない方はブーストが上がらない、タレる・・と思ってブーストを上げたり、コントローラーで保持しようとします。実際にバルブが破損した状態でK24〜GTタービンクラスでブースト1キロくらい上げるとフィラーキャップから尋常じゃないくらいのオイルが噴出します。そしてクランクケース内が加圧されるとタービンのオイルがリターン側へ流れずブローしますので注意です。


それでこれを使います。

アルミ削り出し。これでバルブ本体の割れは皆無です。内部はボールベアリングが弁になりますので故障ゼロといっていいです。

”034”の刻印があります。こんな小さなバルブですが、これを見逃すとエンジンに多大なダメージを与え、ブーストアップに伴うベンチレーション機構が強化されずチューニングはスムーズに進みません。逆にいうと、このAEB・AMB他(2.7Tエンジン、ゴルフ4、ビートルターボなど)に関してはベンチレーション機構が単純でこのバルブさえ気をつければOKです。あとはどんどんブーストアップ!タービンをでかくして燃料を大量に吹きましょう!(笑)

お気をつけて。



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