帝王さんは持病である「角膜上皮剥離」と戦っていました。左目の角膜が10年経っても完全に癒着せずに乾燥した状態だと年に数回、剥がれてしまうのです(ボクシングの実戦が不可となった理由です)。いつか治る技術が登場するはずだ・・・・・と願っていたのです。 ボクシングのプロテスト上限の32歳をオーバーしてもなお、スパーリングでもいいから実戦がしたい!という強い希望もありました。それと同時に最近話題のレーザー近視屈折矯正手術にも興味がありました。裸眼視力を回復させたらボクシングどころか風呂に入っている子どもの顔も見れるし、暗くても寝顔も見れる。仕事もしやすくなってスポーツも楽しくなる!と考えていたのです。

決断
33歳の誕生日。これで自分は日本国内ではプロボクシングのライセンスが受けられなくなった事を実感。当時、いつでもプロテストなんて受けられるからアマチュア経験を積んでから・・・・なんてアホな事を考えていました。普通の人なら完全引退なんでしょうが、私の場合はここにきてボクシングに対する情熱が・・・(笑) クッキリ見える裸眼でもう一度ボクシングがしたい!という思いでついに視力回復手術を決断しました。
相談
手術には10万円〜50万円の費用がかかります。社会保険は適用されないので高額なのです。相談はもちろん妻です。最初は冗談で言っていたのかと思ったらしいですが、熱意が伝わったらしく、ものの3分でOKをもらいました(笑)

病院へ@
最初に行ったのは錦○眼科。札幌駅北口付近にあります。まずは適性検査を受けたかったのですが、残念ながら自分の事前調査が足りず、この日は手術日らしく無理でした。レーシックのパンフレットを手渡されて終了。対応も悪くなく、明るくて綺麗なクリニックでした。失礼かもしれないが美容整形外科って感じがした。

病院へA
実は上の一軒目から一年以上が経過。二軒目は誠心眼科。札幌の環状通東駅近くにある。ここは家から歩いていける距離。子どもと散歩がてら行ってみた。中に入ろうとしたが大勢の老人で入り口から埋め尽くされていて、小心者の帝王さんは断念。パンフさえもらってこなかった(笑)
病院へB
翌週。今回は子どもを保育園に預けて一人で朝から立ち向かった!診察時間は9時から。前回見た老人軍団に対抗するべく8時半に突入!!!

しかし!!

すでに待合室は老人だらけ。しかし諦めることなく受付へ。

受付姉さん : 「初めてですね?今日はどうしましたか?」
帝王 : 「え・・・・れ〜〜しっく?れ〜ざ〜で・・・・・」
受付姉さん : 「はい、ここに記入お願いします」

でかい問診表を手渡される。後ろで書いていてくださいとのこと。待合の老人の中に混ざって書いた。老人たちの視線を強烈に感じる。「白内障でないならとっとと帰りやがれ」とか思っているのか?などとへんな事を考えた(笑)
とにかくでかい問診表。
普通の病院の初診時にもらうようなものではなく、近視手術専用の問診表。どこで知ったか?どうして手術したいのか?術後の希望視力などを記入。

2009. 9. 9
一般検査
意外にも問診表を提出してすぐに中待合室へ案内され、すぐに順番がきた。
担当のお医者さまは前川先生。ここでレーシックについて簡単に説明されたあと、左右の目を診察。左目の角膜上皮剥離についても説明された。検査するのに結構時間がかかる事を説明され、承諾。検査専門の女性の方(医師?少なくとも看護婦以上に見えた)が検査室へ案内してくれた。これまで受けたことがないくらいの数の検査機器で左右の目を検査していただいた。普通の視力検査、眼圧、角膜の厚み、角膜のカーブ・・・・・同じような検査だが何度もおこなうという。途中で「今日は車で来られましたか?」と聞かれ、「歩いてきました」と答えると、「更に深い検査ができます。今日行いますか?」と聞かれた。聞けば点眼で強制的に瞳孔を開いて目の調整機能を麻痺させた状態で検査するのだという。瞳孔は2日間位は元に戻らないのでとにかく眩しさや近くのものが見えないといった不便な部分が出てくるらしい。実際、すべて終了し外に出たときに異常な眩しさでサングラスを持ってこなかった事を後悔した。そして携帯の文字もPCもできない。かなり不便だった。そういえば検査の途中(点眼で瞳孔を開くのに薬が効き始めるまでの1時間ほどの待ち時間があり、その間)でカウンセラーみたいな別の女性の方と検査から手術までの流れを説明された。この方、レーザーに関して深い質問をしてもすべて答えた。何者?(笑)
検査が全て終了すると最初に診察していただいた前川先生に再度説明を受ける。まず、帝王の黒目がデカいこと。もう一つは角膜がやはり薄いこと。薄さもレーシックのギリギリのライン。レーシックは可能だが角膜の厚さはギリギリの範囲だという。そしてレーシックが成功したとしてもボクシングどころか格闘技などはできないと言われた。ってゆーか宣告された(笑) 

レーシックの手術方法

1

手術の前に点眼薬で麻酔します。

2

イントラレースで角膜の表面を削り、フラップ(フタ)をつくります。

3

フラップをめくります。ぺロっとな。

4

エキシマレーザーを照射して、角膜の屈折を矯正。近視や乱視を治します。
レーザービーム!

5

元の位置にフラップを戻します。ぺロっとな。

6

フラップを自然に接着させます。


以上のようにレーシックというのは角膜にレーザー照射するわけだが、角膜の上から照射するわけではない。角膜の上皮を薄くフラップと呼ばれるフタを作る。フタを開けてレーザー照射し、閉じる。 術後はフラップのおかげで痛みがほとんどないが、レーザー照射された部分とこのフラップは一生、完全に密着することはない。普通の生活に何の不具合もないが、殴られたり何かの強い衝撃で再度フラップが剥がれたり、ズレたりする危険がある。従ってレーシックは格闘技ができなくなる。帝王の場合、ボクシングがしたかったのと仮に実戦ができなくても激しいミット打ちなんかは防御の練習も行うから目に何か入らないとは限らない。

ガッカリして引き攣った顔の私に先生が「またボクシングしたいですか?できるようにしますか?」と言い出した。今の剥がれやすい角膜上皮部分を再生させるなら一石二鳥の方法があるという。それが
PRK(ピー・アール・ケイ)という方法。
忘れもしない、愛読しているボクシングマガジンに10年以上前から広告が出ていたアレである。

PRKの手術方法

1

手術の前に点眼薬で麻酔します。

2

上皮を何らかの方法で切除後、角膜の表面からエキシマレーザーを照射し、屈折を矯正します。
レーザービーーム!!!

3

保護用コンタクトレンズを装用します(上皮が再生後に外す)。

以上のようにPRKだとフラップがない。なので角膜自体の強度低下も最小限で済む。フラップが無いので格闘技ができるが、術後の痛みは保護用のコンタクトを装着するとはいえレーシックの比ではないらしい。帝王は一度、角膜がぺロっとなった時の痛みを経験しているが半端じゃない痛さ。痛いから目さえ開けられなかった。でも痛み以外ではこのPRKがもっとも安全で確実という話も聞く。結局の所、レーシックでもPRKでも手術可能だったが男の帝王さんはPRKを選んだ。視力も良くなり、角膜も治療するようなもの。ピッタリの手術だった。ただ、レーシックのように翌日から視力がほぼ回復!痛みもほとんどないから仕事もOK!・・・・・・・・・・とはいかない。PRKは術後の視力回復が遅い。遅くて痛い。だからせめて一日くらいは安静が必要だ。会社で働かせて頂いている以上、手術後は休むことになるので迷惑をかけることになりそう。

ちなみに初診、検査料だけは医療保険が適用され3割負担なので3千円でお釣りがきた。ちなみに帰り際に”近視矯正手術”と書かれた5センチ四方の紙切れを渡される。今後はこれを受付に提出するだけだという。予約カードというか、クーポン券みたいな感じだ(笑)

相談
またまた相談です。やっぱ高いんです。片目19、5万円、左右で39万円!!また妻に相談・・・というか本当に用意できるか相談。引きつった顔でOKをもらいました(笑)

2009. 9.30
説明会&術前検査@
前回の一般検査の帰りに渡された紙切れを受付に提出した。普通の患者じゃないのですぐに呼ばれる。近視矯正手術専用の部屋で精密検査をおこなった。おなじみの気球の検査の他に前回とは少し内容が違う検査をした。これでもか!というくらいレンズを替えたりして視力を検査したり・・・・。他には3Dのセミの絵を見せられたり、近眼のテスト?みたいなのをした。説明会の内容は私の場合は先生とマンツーマンで行ったパソコンを使ったもの。パソコンで手術の内容、メリット、デメリットをすべて説明された。こちらの質問は全部答えてくれた。

Q : PRKは痛いと言われるが痛みはどれくらいなのか?そんなに痛いのか?
A : ボクサーが痛みにビビってどうするの?

Q : 手術後はどんな眼帯をするのか?

某サイトで見たこんなのは勘弁です・・・・・。
A : いいえ、痛すぎてそんな事は言っていられないはずです。

Q : レーザービームはどうやって操作するの?
A : 予め患者に合わせたデーターをインプットします。

Q : ミクロに近い精度の手術中に目が動いてしまったらどうなるの??
A : なるべく動かないほうがいいが、眼球をロックオンしているので僅かな動きはレーザーが動いて対応する。

とにかく”痛い”らしい(笑) でも質問にはわかりやすく答えてくれたので安心することができた。

帝王さんの眼球スペック
裸眼視力 0.05 0.05
近視度数 -4.75D -5.50D
乱視度数 -1.75D -1.25D
角膜屈折度 40.75D 40.25D
眼圧 15mmHg 14mmHg
涙の量
角膜厚 499μm 488μm
※ドライアイ検査はまだなので涙の量はまだ不明

2009.10.7
術前検査A
本日は二回目の術前検査。前回同様、気球検査の後はこれでもかという視力検査、乱視の検査。で今日初めてドライアイの検査をした。点眼麻酔後に試験紙を下瞼に引っ掛けられる。結果は若干のドライアイ。術後はドライアイの傾向が強くなるので薬を変更することを告げられた。帝王さん、また質問。
Q : 「角膜上皮はどうやって切除するのですか?ゴルフメスっすか?」
A : 「うちではトランスエピPRKなのでメスは使いません。すべてレーザーです。上皮はレーザーで蒸発させます。」

つまりこうだ。
手順01
点眼薬で麻酔
手順02
角膜上皮をレーザーで吹き飛ばす。
手順03
エキシマレーザーを照射します。
手順04
保護用コンタクトレンズを装用します。
手順05
3〜4日で角膜上皮が再生されるとコンタクトレンズをはずします。

2009.10.14

術前検査B
誠心眼科のレーシック・PRK(視力矯正手術)の術前検査は3回以上のクリアが条件。今日はその三回目。いつものように気球の検査、レンズをとっかえひっかえの視力検査。緑と赤の蚊取り線香?を見る検査、放射線状の点線を見る検査。今日は更に一番最初に受けた一般検査で行った検査を再度行った。渦巻きのオレンジの機器で角膜カーブの撮影、その後は青い棒状のものが目の前でグルグル回って撮影?。最後に点眼麻酔をしてから眼球に直接テスターを当てて角膜圧測定。診断結果を元に担当医の説明を受ける。結果はすべてOKだった。絶対絶対大丈夫といわれた。今日はインフォームドコンセントに署名し印鑑を押した。医者も同じように署名し印鑑。まるで世界タイトルマッチの調印式みたいだった。医者が去ったあとは看護士さんとカウンセリング。手術前後の注意とかを説明されて目薬をもらった。手術までに目を清潔に保つ為のものらしく、手術一週間前から点眼する。帰宅後。改めて生命保険でどうにかならないものかと悪知恵を働かせようとする。何しろ片目20万(!)だ。とりあえず保険担当のファイナンシャルプランナーに電話。今加入の保険では無理。で、レーシック対応の保険に乗り換えてから@@@@@@@@@すると半額で済むのではないか?とか、犯罪っぽいけど医者に@@@@@@させてから@@@@@@に入り、@@@@@@@@するといいのでは?などと二人で考えたが結局諦めた(笑)

手術前日
明日の手術に控え、とにかく体調管理に気をつけた。ちょうど仕事の定休日。インフルエンザが流行っているので外出はとにかく控えた。メガネ最後の晩餐と称して焼肉を食べた(笑) 緊張はしていない。インフォームドコンセントをもう一度確認。やっぱり緊張してきた(笑) 

手術当日
前日は風呂に入ってすぐに寝た。早く寝すぎて老人のように4時に起床。手術を考えたらもう寝れない。さて、22日のPM13:15に手術が始まり、無事に手術が終わりました。手術自体はすぐに終わりました。当日は手術一時間前に到着し、視力検査(気球とCマークのランドルト環と呼ばれるもの)をし、約一ヶ月かけて行った視力検査とデータが一致しているかをチェック。正直「おいおい、もういいだろ!」と思ったが、ここまでやる誠心眼科には頭が下がります。ここで駄目でも手術はNGらしいです。そうそう!視力回復手術体験記のブログを拝見すると、手術日に患者数名が並びながらどんどん流れ作業のように手術を行うらしいですが、私の場合は当日は自分一人でした。エキシマレーザーは始動するだけで相当なコストがかかるらしく節約の為ならできるだけポンポンとレーザーを発射したほうが都合がいいらしいです。自分、ココの手術費用が高くて納得しました。 話が逸れましたが、手術が始まるまでは視力検査の他に手術後の注意点や3種類の目薬を渡され、それについての詳しい説明をされる。手術時間が真近になるともう”白い巨塔状態”です。ずっとお世話になったカウンセラー?みたいな看護士さんに深緑の手術着を着せられ帽子を被せられます。コメカミと帽子の間にテープが貼られます。これは手術中にかけられる水が耳に入らないようにするため。次に点眼麻酔をします。時間になるといよいよ手術室へ。スリッパから真っ白い手術室用スリッパに履き替え、看護士さんに「帝王さんです、どうぞ!」みたいな転校生みたいな感じで紹介され送り出されました。中を覗いてびっくり。自分の手術のためだけに5人以上のスタッフ〜がいました。マスクをした前川先生が中央にいます。「大丈夫ですよ〜」と言ってくれました。歯医者の椅子みたいなものに座るとあとはそのまま背もたれが倒れます。頭の下に枕を敷いてポジションを取ると枕にエアが入り頭がギュ〜っと固定されます。そして椅子が回転し一旦レーザー台の下に入ります。ここでも先生が頭の位置、と目の位置の調整を時間をかけて行います。もう一度椅子が回転し改めて固定され、目の周りを脱脂?のような感じでヌルヌルと何度も何度も拭かれました。次に顔の上に両目が開けられたシートを貼られました。これで両目だけが開いた帝王さんになっていたと想像します。次にこれから手術を開始するほうの右目の上からシートが貼られ、ボイル焼きを食べる直前みたいなアルミ箔を破くみたいな感じで何かでそのシートを破いてます。これが実は私は怖かったのです。いよいよ手術です。水がバシャバシャとかけられて「赤い点が見えますね〜。それをボ〜っと見ていてください」と先生に言われました。自分は冷静でした。インフォームドコンセントに「当院のレーザーはアイ・トラッカーが付いてます」みたいなことが間違いなく書かれてました。アイ・トラッカーとはレーザーを見つめる患者が万が一眼球を動かしてしまった場合、レーザーが自動的に止まったり、追尾してレーザー発射する装置です。先生に「赤い点を見つめて〜」と言われた数秒後、機械を操作していたスタッフ〜の一人が「トラッキングOKです」と言ったのを聞いた私は「ほらな?ロックオンしたべ?」みたいな意味の無い事を自慢げに考えてました。さてそれからはレーザー発射です。ブログを読み漁ったりYOUTUBEで手術動画を何度も何度も見て研究していたせいで冷静すぎる自分が怖かったです。まず、PTKモード(上皮を剥離するだけのレーザー)みたいな事を先生が言って「ギュイ〜ん!!」と波動砲か何かが発射されるのかみたいな大きな音がして「パ・パ・パ・パ・パ・・・・」と目玉にやられちゃいました。 見えている赤い点が段々とレーザーのパルスちっくな斑点に消されてボヤケてきます。レーザーが止まり上皮が破壊されたようです。自分、ここから本格的なレーザーに入るのか、それとも何かしらの方法で破壊された上皮を除去するのか気になった。まさか・・・・まさかな・・・・と思ってたら先生が「ゴルフメス取って」と言った。ガ〜ん!って感じ。ゴルフメスってのは自分がYOUTUBEで見た動画の中で一番痛そうだった上皮剥離法(一番下の動画参照)。ゴルフのパターみたいな小さなメスで破壊された上皮を削っていく。ってゆーかコソいでいく。あらら・・・と思ったが考えても仕方ないので先生のやり方とYOUTUBEの動画の中の医者がどっちが上手なのか・・・とか考えてた(笑)ちなみに上皮ってのは角膜の上を覆っている透明な膜。黒目の部分を綺麗に取っ払う。 除去が終わったようで噂どおりレーザーの照射回数(自分は50数回だったよう)をスタッフ〜が言うと数秒後にレーザー装置がまたギュイ〜んとなってレーザーが照射された。手術中は匂うと聞いたのでクンクンしてみたらやっぱり臭かった。なんかほんとに髪が焼けたような匂い。 レーザーが終わる。そしたらその上を綺麗に小さな筆みたいなもので綺麗にされて、二種類?くらい点眼された。そして治療用のコンタクトレンズが装着された。ここがレーシックと違うところだろう。焼かれた角膜が剥き出しなのでこれで上皮が再生されるまでカバーするのであ〜る!装着されたのはおそらくアキュビューの度なしだと思われる。術後に使う点眼セットのビニールがアキュビューのだったから。ま、なんでもいいけど。 左目も同じような感じで手術して終わり。 手術が終わって目の周りのテープを剥がされる時が一番痛い(笑) 手術室を出ると急かされる様に椅子に座らされ、両目の状態を前川先生が診察。「OK。帰っていいよ」と言われすぐに帰った。麻酔が切れる前に帰れということらしい。 家に帰って一時間もしないうちに麻酔が切れだし、両目が激痛。特に左目。コンタクトレンズがずれて傷口がむき出しになっているのがわかった。でも絶対に目に触れられない。レーシックもそうだが術後で一番気をつけることが感染症。どんなに手を洗っても絶対触れない。だから痛くても、コンタクトがズレてるのがわかってても耐えるしかない。この痛さといったらね、玉ねぎを目玉に塗り塗りしたほうがまだマシみたいな感覚。痛すぎて言葉にできない。ら〜ら〜ら〜、らら〜ら〜〜。 この痛みに耐えている姿を見守る妻子。みているだけで辛かっただろうな。自分はしゃべらなくなって機嫌も悪かったからあとで謝ろうと思う。子どもも痛がる父を見て怖がってた。ってゆーかき持ち悪かったと思うわ(笑)このページも手術当日に妻に打ってもらおうとサービス精神旺盛な私は考えていたけど、痛すぎて無理だった。 手術当日はとにかく痛かった。これしかない。手術が終わって目がよくなったら妹とか周りの人にレーシックやPRKを紹介しようかなとか考えてた。でもこの体験で少なくともPRKは紹介できないわ(笑) 辛かったのは必ず守れと言われた点眼。一日に5回。痛くて目が開けられないから本当に辛かった。痛すぎて情けないが病院に電話した。右目と左目の明らかな痛みの差と左目のコンタクトがズレているのが間違いなかったからだ。でも結局は冷やすか何かして様子を見てくれと言われた。そりゃそうだ。実は以前、手術の説明をされた時、「痛すぎてどうしようもなかったら冷やすしかありません」と言われてた。だからただただ我慢した。渡された薬の中に鎮痛剤もあったしそれも飲んだけど効果はよくわからなかった。それだけ痛かった。この日は食事もトイレも何をするにもはらぽっけがいなかったら何もできなかった。目が見えないから。目が見えないのは不便で辛く、怖かった。改めて健康な目をくれた両親に感謝。

手術翌日
痛みに耐えながら超浅い睡眠をとったり起きたりを繰り返し朝を迎えた。すぐに病院へ直行。や前川先生に目を診察していただく。はり左目のコンタクトがズレていると言われた。ただ、右目はすでに半分まで再生されているらしい!すげ〜ぞ角膜!左目はコンタクトのフィッティングが弱いのと傷があった角膜なので回復が遅れているらしい。でもとにかく耐えなさいといわれた。再生されれば痛みが減るから待ちなさいと言われるだけ。なんとかしてくれ〜と正直思った(笑)考えてみたら、ブログに書かれたPRK体験談には術後に点眼の麻酔液をもらうと書かれていたし、座薬とかとにかく強烈な痛み止めをもらってた。自分の場合はもらってない。聞けば麻酔を使うと5時間以上再生が遅延するらしい。この麻酔無し療法のおかげか、不思議なことにこの日の昼過ぎから急激に痛みが引いてきて夜飯のあとには痛みに慣れていた。コンタクトがズレてもあまり痛くないのである。

手術後2日目
朝一で指定された時間に病院へ。前川先生が私服で対応してくれた。本来お休みの日だったようだ。感謝。右目は9割再生。左目も6割くらいは再生しているよう。私の再生能力に驚いてた。このペースだと夜には両目が覆われると思うと言ってくれた。 ちなみに角膜上皮の再生ってのは空いた傷口を周りの上皮が伸びて塞ぐみたい。すごいよな。 今後は塞がって、そこから上皮がぶ厚くなって正常な上皮の厚さになってはじめて目標視力になるらしい。今の自分は右目でも0.1位だと思う。 今、マルちゃんのカップそばを食べている。めがねで曇りを拭きながらパソコンに向かっていない自分に感動している。これから視力がどんどんよくなると思うとすごい幸せな気分。第二の人生が始まった気がする。出資者の妻に感謝。それから手術に携わった前川先生を始めスタッフ〜、会社をどんどん休む自分を許してくれた会社の社長をはじめ社員の方々。 ほんとうにほんとうにありがとう。

手術後3日目
痛みは完全にないです。ただ右の視力がかなり上がっているのに対して左目は霞んでいます。手術直後にクリア見えてたので明らかに角膜の混濁だと思われる。前川先生が手術後に「今より一旦霞んで見辛くなるはず」と言ってた。その通りだ。処方されたステロイドの点眼をきっちり使って消すしかないみたい。今日は会社に行く予定で気合い入れて会社までは行ったが上司に休めと言われたので休む。 その会社まで今日は歩いて行った。看板やアスファルト、木や鳥、落ち葉、電信柱・・・・・・。見える!見えるぞ!前川先生!ありがとう!って感じ。本当に感動。ビビった。なんて綺麗な世界!痛みに耐えて良かったと実感した。 水曜日に保護コンタクトを取る予定。その時に左目について聞いてみようと思う。
昼寝から起きたらまた変化。左目が相変わらず霞んで見辛いが、部分的にクリアな部分がある。表現が難しいけど視界の縁の部分というか周囲は徐々に回復はしてるみたい。右目はおそらく0,8とかは見えてると思う。はらぽっけがいつも捨ててくれないアイスの袋に書いてある栄養成分表とかが見える。

手術後4日目
今日は会社まで歩いて行ってみた。ってゆーか車の運転がまだできないからだ。でも、歩いているだけで幸せな気分。裸眼でいろんなものが見えるって素晴らしいことだ。思わず笑顔になっていた。 今日は、妻が持っていけという菓子折り(休んで迷惑かけたので)を右手に、左手には怪しげなビニール袋(中身は目薬とかサプリメントとか)持っていた。それを両手にぶら下げ、いろんなものが見える私は笑顔で環状通りを歩いていた。札幌刑務所の入り口付近を通過している帝王.帝王を見ていた信号待ちの人はおそらく出所した奴だと思っていたかも知れない。帝王はなんとなくタイの犯罪者みたいな顔立ちだからだ。 話は変わって今日のめめ。 右目は正直、昨日より霞んでいる感じ。あまりクリアじゃない。一方、術後以来ず〜っと霞んでいる左目はホントに少しづつクリアになりつつある。全体的に白っぽい靄(もや)がかかった状態。 今日は術後初めて仕事した。会社の人たちはみんな気を使ってくれていてこっちが逆に疲れた。病み上がりの自分に用意されていたのはアルファロメオのタイミングベルト交換。10諭吉の仕事だ。近くのものを見れないのでこんな仕事させるなよと思いながらもがんばってやった。 会社の帰り。 またちょっと歩いて帰ってみた。雨が降っていたけど水溜りに落ちる雨が綺麗に見えたので嬉しくて濡れながらも歩いてしまった。街頭や車のライトはハロ(矯正眼球の人が見る光の拡散)が出ててこれまた幻想的。 しばらくして、妻運転の弐号機が迎えに来た。
毎日視力が上がっていく楽しみと裸眼で見える世界に日々感動している。術後にPRKは紹介できないと書いたけど撤回するわ(笑)
ただ単に眼鏡が要らなくなるとかコンタクトが要らなくなるとかじゃない。いま自分は全く別世界にいる。家計のダメージは大きいかも知れないが、こんな世界が味わえるなら”安”と思う。

手術後5日目
明日の午前中に保護コンタクトを外してもらう予定。ただ、どう見ても左目にコンタクトが入ってない気がする(笑) 目をグルグル動かしても全く異物感がない。取れたのに気が付かなかったとしたら角膜上皮は全体をとりあえずは覆ったと思われる。 今日は左右共にクリアに見えた。左の靄が消えつつあるので左右差がなくなってきている。でもまだ不安定。見えるときもあったり、見えづらかったりする。とにかく目が疲れる。執刀医の前川先生は「一週間でとりあえずは日常生活に支障がないまでに回復する」とおっしゃっていたが、それは間違いなさそう。ただ車の運転とかはまだ怖い。ナッツは職業柄、普通の車じゃなくて数千万円の車を運転することもある。「ぶつけました。エヘ」じゃすまない。だから早く視力が安定して欲しい。 今日も歩いて会社へ行った。間違いなく日々視力が向上している。

手術後6日目
おじいちゃんのような時間に起きてしまった。 今日も日課のように部屋中の物を見てみる。左目視力が急激に上がっている。右目にほぼ追いついてきてる。 数日前まであまりにも右目に比べて左目が霞むので、正直言うと手術中に見つめていなければならない赤い点が見えなくなって終わったときにどこ見ていたのかよくわからなくなったのが左目だった。だからレーザー照射ズレ?とか考えた。ヤホーで”PRK 照射 失敗”とか”PRK 術後 霞む 仕方ない”とか”PRK 後悔”とかいろんなワードで検索した(笑) 泣きそうになりながら調べて、調べてしているうちに段々左目の視力が上がっていった。 結論から言って何よりも医師を信じることだ。自分はネットとか本とかで得た知識しかないただの素人なんだし。そしてレーシックとか違ってPRKはホントに視力回復には時間がかかる。先生が言う「一週間くらいで日常生活がおくられるくらいになって、それからゆっくり目標視力まで回復、安定します」と言ってた。そのとおりに進んでる。 ナッツは術前、術後にネットで視力回復や矯正手術について本を買ったりネットで調べたり家庭医学大全集を見たりしてかなり勉強した。照射ズレに関しては実際にあることらしいが、現在ではほとんどアイトラッカーがついているので心配ないらしい。その症状は大きく物が二重に見える不正乱視で明らかにわかるようだ。 術後の見え方で心配な方は帝王までメールください。今日は午前中に保護コンタクトを外しに病院へ行った。異物感の消えた左目はやはりコンタクトが紛失していた。先生曰く「別にいいです」とのこと。でもやはり左目の角膜の傷がまだ目立つらしい。 唯一残っていた右目のコンタクトを外してもらったら、なんと視界がボヤけてしまった。コンタクトの表面とは違って再生中の角膜上皮は凸凹なので仕方ないみたい。なんだか左目の方が見やすい気もする。 視力検査(気球、レンズをとっかえひっかえ、コントラスト、本をもたされて小さい文字をみるやつ)と眼球の撮影(渦巻きオレンジ、くるくるブルー、畑の真ん中に小屋)をした。こんなにするのってくらい検査。 結果はなんと左目1.0、右目0.8! 左目がなんと右目より視力が出ている!ただし、この視力測定と実際の見え方は違う。自分としてはこんなに視力が出ている感じがしない。左右で視力がばらついているので見えづらいのとバランスが悪いので脳がまだ理解できてない感じ。ま、まだ一週間だしね。仕方ないか。一応、順調らしい。良かった。 車の運転をしてみた。やっぱりちょっと見えづらいから怖いわ。






以下は手術動画です。お子様や心臓の悪い方、食事中の観覧はお勧めしません。
を押すと動画が再生されます。


最近話題のレーシックはこれ
レーシック
10秒過ぎから手術開始。55秒辺りで黒い円を数箇所に書いている。これはフラップを元通りに戻すためのマーク。
3分20秒辺りでめくられるのがフラップ。カッコイイBGMです。





男は迷わずPRKだ!!


これがPRKです。全くBGMと合ってませんが、フラップを作るというより破壊しているのが良くわかります。 
最初にアルコールで柔らかくしてからブラシでこそぐ方法です。
PRK
これが昔からあるPRKの手術。
アルコールで柔らかくした後、完全な手作業で角膜上皮をゴルフメスでコスり落としてます・・・・・。
痛そうですね。男らしいぜ!!(笑)




他にもYoutubeには近視手術動画がイパーイ!
(・∀・)



薄毛に悩むすべての方に見ていただきたいサイト。
私もそうだったのですがAGAであれば治ります。
病院へ行かずに自力で治す方法のサイトです。