No .0012(R50ミニ クラッチ異音  担当医:帝王》
 

クーパーSのクラッチからの異音です。冷間時の発進時に半クラで「ヒャ〜ヒャ〜」のような「キャキャッ・・」のような猫の鳴き声のような異音がするのです。暖まると音はほとんどしなくなりますが、明らかにクラッチからの音です。とりあえずミッションを降ろしてクラッチをOHすることに。

ミッションを降ろすには結構大変なのです。エンジンごと降ろした方が早いという情報もありましたがエアコンのガスや燃料ラインを切りたくなかったのでミッションのみ降ろすことにしました。バンパー、ラジエター、コアサポートを外していきます。インタークーラー、スロットルを外したら足回りを分解してフロントサブフレームを降ろします。

左右タイロッドエンド、ロアアームのボールジョイント(左右各13mm×2)を外し、ステアリングシャフトの13mmを外し、サブフレームを少し降ろします。そしてパワーステアリングのポンプとファンの電源を切れば完全にフレームが分離されます。

フレームを降ろしてミッションが丸見えになれば後は早いです。セルモーター、左右ドライブシャフトを外します。

降ろしたサブフレーム。ステアリングラックはタンク付きで降ろします。R50(初期型MINI)はパワステが電動ポンプなので配線だけを切り離せばOKです。フルードは抜く必要がありません。

ミッションがやっと降りました。

上が新品。下が磨耗したクラッチ。

ディスクの摩耗がわかります。リベット(丸い部分)まで僅かしかありません。一周良く見ると均等にディスクが当たっていない様子も見受けられました。おそらくディスクが熱で変形して歪んでしまったのかも知れません。音の原因かどうかはまだ?です。

これが新品。社外品ですが純正と同じLUK製。ディスクとカバーとレリーズがセットになってました。

レリーズベアリングと軸となるスリーブも同時に交換。ここのスリーブとベアリング間も今回の異音の原因としても考えられますが、一番怪しいのはやはりディスクです。ミッション内部はクラッチの摩耗により真っ黒に汚れてます。普段洗浄できない部分ですので灯油やクリーナーで徹底的に洗浄してから画像のようにベアリング等を組み付けていきます。

ミッションとエンジンの合体が中々うまくいかず、時間が相当かかってしまいましたが交換後は異音は解消されてペダルを踏み込んで僅かにペダルを浮かせるだけでクラッチが繋がり運転が楽になりました。クラッチは現代のレベルではけして軽い方ではありませんが早いシフトチェンジもできるようになり運転が楽しくなりました。


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