このページではアウディに関するメンテナンスに関するお話や
レポートを書いていきます。
No .0014《エンジン不調&異音 担当:帝王》
S4ルックの1.8TQです。帝王が見た時にはエンジンは始動できるものの、大きなタペット音と何やら別の音、「ドンドン」というような音がしていました。このエンジンで油圧警告灯が出るというのはよっぽどなんです。オイルが空っぽとか。でもゲージを見るときちんとオイルが入ってます。なんかこれやばそう・・・・・・。
簡単な所から、まずタペットカバーを開けてみました。真っ黒!!
タペットカバーの裏。ヘドロみたい・・・・。
オイルが上まで十分に来ていないようです。HLA(ハイドロリックラッシュアジャスター/油圧タペット)はINもEXも全部スカスカ。カムチェーンはほぼ乾いていました。EXカムに傷も見られました。ちなみに1.8TのHLAは高いですよ〜〜。訳あって帝王号は二回も全部交換してますが泣けるくらい高いのです。
スラッジとはまさにこれです。
オイルを抜いてみます。
なんと切子が混じってます!!なんじゃこりゃ!!!
仕方ない、オイルパンを外します。面倒です・・・・・(TへT)
まずエンジンを吊ります。
サブフレームが邪魔になるので半降ろしします。
準備ができたら見えるところはどんどん外します。オイルパンは6角の5mmと16mmで固定されています。
クラッチハウジングの下に丸い穴が二箇所あります。この奥にも2本留まっています。クランクを回すとボルトまでの通路ができるようにフライホイールに凹みがあるのが確認できます。ココだけは頭の長い六角(5mm)が無いと外せないです。
※ オイルパンの脱着にはエアコンベルト以外のベルトは外しません!クランクプーリーも外しません!
なんやかんやでオイルパンが外せました。スラッジよりもやっぱり切子が気になります。
下からクランクを見てみます。ディーゼルみたいです^^;
バッフルプレートを外してみます。クランクのベアリングキャップ付近に切子が付着しているのを確認。
クランク親メタルのキャップを外してみました。外した瞬間にプ〜ンと焼けた匂い・・・・・。
クランクメタル死んでます。即ちエンジンブローです。
このまま組むのは勿体無いので
オイルポンプを分解してみます。
クランクの最後部に付いているこのギアでオイルポンプを回しています。
ま、どうでもいいんですけどね(笑)
ギア内部も綺麗。
ストレーナーは意外にも詰まりはありませんでした。という事はオイルラインのどこかで詰まっていると考えられます。行き場が無いので吸っていなかったとも考えられますね。
---------総括--------
オイルの潤滑不足ですが、このエンジンの場合はオイル量は規定範囲内でしたのでどこかで詰まっていると考えられます。こういったトラブルを未然に防ぐにはオイル管理しかありません。よく「安いオイルをこまめに交換すれば十分」という方がいますが、そのエンジンに合ったオイルをどんどん交換するに越した事はありません。当たり前です。因みに新車からきちんとオイル管理されていたかわからないような中古車の場合はオイルキャップを外してカム廻りを見てみるとか、見えない場合はフラッシングしてみるのも安心かと思います。
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私もそうだったのですがAGAであれば治ります。
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