このページではアウディに関するメンテナンスに関するお話や
レポートを書いていきます。

No .0010《エンジン始動せず  担当医:帝王》
キーシリンダー元に戻らず、エンジン始動せず・・・

患者は’96 A4 1.8TQ
以前からセルを回してエンジンを始動しても、キーが戻らないという症状で始動したらキーを戻さないとセルが回りっぱなしになるといった具合。入庫時はエンジンすらかからない(セルが回る位置までキーが回らない、抜けない)という症状でした。

キーはカチャかチャやっているうちに抜けました^^ ラッキー!
バッテリーを外してハンドルのセンターを出してからエアバッグを外します。これはハンドルの裏からトルクス二本で外れます。コラムカバーの下から固定されている+ネジ二本を外し、コラムカバーの上部を外します。下側はまだ外れません。ハンドルセンターの24mmのナットを外します。この時、シャフトとナットにマーキングをしておきます。センターがズレないようにするためです。そしてハンドルを外しますが、エアバッグのスリップリング(コンタクトリング)とハンドルが離れないように注意します。外したら画像のようにテープで固定しておきましょう。

下側のコラムカバーはハンドルを外すと見えるビス4本で留まっています。これを外し、チルトハンドルも外します。ウインカーレバー、ワイパーレバーASSYを正面に引き抜けばキーシリンダー、IGスイッチが見えます。

IGスイッチは刺さっている(カプラーのようにはまっている)だけです。外して−ドライバーで回転させて点検すると全く回りません。原因はこれでした。

とりあえずIGスイッチを交換してキーを入れて回してみます。セルの位置から手を離せば元に戻る事を確認し、
ハンドル等一式を元に戻します。バッテリーを繋いでエンジン始動!!!!
あれ?かからない・・・・・・・・・・・・・・・・

この車はセルモーターもお亡くなりになっていたようです( ̄■ ̄;)
リビルト品を手に入れて交換し出庫となりました。
チャンチャン♪


※ 現在、この故障はリコール対象になってます^^;
No .0011《不意の尿漏れ:走行不能  担当医:帝王》
水漏れ大!走行不可!

患者はB6(8E A4) 1.8TQ
クーラントタンクレベル低下、誤魔化して継ぎ足して走っていたらしいが酷くなってきたので来院。
エンジンルームに水漏れ独特の匂い。タンクは空っぽ。なんだかこの8Eってのはよく壊れるなぁ。
電装系もそうだけど、年式に合わないような壊れ方するね。
数年後には溜息つくくらい金のかかる壊れ方するんじゃないかな。

水が通るとこ(ウォーターライン)を目視で点検してみます。タンク下、ポンプ付近、ラジエター廻り、
エンジン真裏のヒーターホース・・・・あ!ミッションの上に赤い結晶が!それも凄い漏れ跡。
エンジンの後ろにあるヒーターホースフランジからでしょうが、全く見えません。

とりあえず邪魔者を外して手が入るようにします。
エアクリーナーからエンジン後ろに伸びているベンチレーションパイプみたいなのを2本外します。
オイルラインが止まっているボルトを見えるトコだけ外します。
異様に六角レンチを使います。5mm&6mmです。

タペットカバー上部に付くブローバイの三叉ホースも外します。
これで触媒側から手が入るはず・・・・です。

フランジ自体は10mmのボルト2本で留まっているだけなのですが、
帝王は初めての作業だったのでかなり苦労しました。この2本のボルトですがそれぞれ
オイルライン固定、ベンチレーションのパイプの固定と共締めになっています。
鏡を使って手探りで作業する事になります。
さらに・・・・
ヒーターホースはとフランジに刺さる形で合体しており、クリップで固定されています。
このクリップを外してヒーターホースを抜くのですが、これが中々抜けてくれません。
もちろんヒーターホースを切り離さなければフランジは外れません。
図中の緑色で示した方のウォーターラインはホースバンドで留まっているので簡単に外れます。
どちらにしても苦労します( ̄_ ̄;)

なんとか外されたフランジ。これは上の図で緑で示したウォーターラインが付くほうです。
熱に負けてボロボロです。欠損した部分はどこへいったのでしょう・・・・(・_・;)


これはエンジンに付く方です。図のようにこれまた欠損しておりました。
正直このパーツはガサイです。クーラントが減る症状の方はすぐに点検しましょう。

これはおまけですが作業中に外したブローバイの三叉ホースです。
これも熱によって劣化してボロボロでした。穴だらけです。再使用不可なので交換です。
8Eってそんなに古い車ではないんですけど・・・・。
国産では有り得ない症状です。

熱でこんなに劣化するんです。定期的に点検しなければいけない部分です。
そう考えるとゴルフVと変わらないんですよね(笑)
渋滞や町乗りばかりでエンジンルームの熱気がこもる使い方をすればするほど
欧州車はどんどん壊れます。気をつけてください。
それが嫌なら国産車を買いましょう。

チャンチャン♪


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私もそうだったのですがAGAであれば治ります。